不登校の子どもが勉強しないとき、親はどうする?無理なく始めるための考え方

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不登校の子どもが勉強をしていないと、「このままで大丈夫なのだろうか」「勉強が遅れて、進学に影響するのではないか」と不安になる保護者もいるのではないでしょうか。

勉強を勧めても嫌がられたり、机に向かう様子が見られなかったりすると、どこまで見守ればよいのか迷うこともあります。

しかし、勉強に取り組めない理由は子どもによって異なります。

大切なのは、すぐに勉強を始めさせることだけを目標にせず、子どもの気持ちや状態に合わせて、できることを少しずつ考えていくことです。

この記事では、不登校の子どもが勉強しないときの考え方や、親ができる関わり方、学習を再開するときのポイントについて解説します。

1.不登校の子どもが勉強しないのはなぜ?

不登校の子どもが勉強していないからといって、必ずしも勉強する気がないとは限りません。

取り組めない理由を一つに決めつけず、今の状態を理解することが大切です。

心や体を休めることが必要な状態

学校生活で緊張やストレスを感じていた子どもは、学校を休むようになってからも、すぐに元気を取り戻せるとは限りません。

気持ちが落ち着かなかったり、疲れが残っていたりすると、勉強に集中する余裕がないこともあります。

このようなときは、学習を急ぐよりも、安心して過ごせる時間を確保することが優先になる場合もあります。

勉強の遅れが気になっている

学校を休む期間が長くなると、授業で扱う内容が分からなくなり、勉強を始めること自体が難しくなる場合があります。

「どこから手をつければよいのか分からない」「今さら勉強しても追いつけない」と感じている子どももいるかもしれません。

こうした場合は、最初から学校の授業に追いつくことを目標にするのではなく、本人が取り組めそうな内容から始める方法もあります。

勉強をすると学校のことを思い出してしまう

教科書や問題集を見ると、学校に通っていたときのつらい経験や、勉強ができなかったときの気持ちを思い出す子どももいます。

勉強そのものが嫌いなのではなく、学校に関する不安と結びついている可能性も考えられます。

無理に勉強を勧める前に、何が負担になっているのか、本人の様子を見ながら理解していくことが大切です。

2.勉強しない子どもに親ができる3つのこと

①すぐに勉強を始めさせようとしない

保護者としては、学習の遅れや将来への影響が気になるものです。

しかし、心身の負担が大きい時期に勉強を強く求めると、親子のやり取りそのものが苦しくなることもあります。

まずは、子どもが今どのような状態にあるのかを見てみましょう。

好きなことを楽しめているか、会話をする余裕があるか、疲れた様子が続いていないかなど、日々の様子にも目を向けてみてください。

勉強をしていない時間にも、子どもが安心して過ごせているかどうかは大切な視点です。

家

②勉強について話すときは、本人の気持ちを確認する

勉強について話すときは、親が一方的に予定を決めるのではなく、本人がどう感じているかを聞いてみる方法があります。

すぐに答えが返ってこなくても、無理に聞き出す必要はありません。

本人が勉強について話したくない様子なら、いったん話題を終えることも選択肢です。

声がけの例

  • 「勉強のことで気になっていることはある?」
  • 「今は勉強するのがしんどい感じかな?」
  • 「何か手伝えることがあったら教えてね」

また、勉強を心配するあまり、毎日のように進み具合を確認すると、子どもがプレッシャーを感じることもあります。

話すタイミングや頻度にも配慮しましょう。

③勉強以外の成長にも目を向ける

不登校の期間は、学校の授業を受けていないことに意識が向きやすくなります。

しかし、子どもが好きなことを調べたり、本や動画から知識を得たり、興味のある分野に取り組んだりすることもあります。

すべてが学校の教科の学習に直結するわけではありませんが、興味や関心を広げる経験も大切です。

勉強の量だけで子どもの状態を判断せず、何に興味を持っているのか、どのようなことなら取り組めるのかにも目を向けてみましょう。

3.勉強を始められそうなときは、どう進める?

子どもに少し余裕が出てきたり、本人から勉強について話が出たりしたら、無理のない範囲で学習を始める方法を一緒に考えてみましょう。

学校

①短い時間や簡単な内容から始める

最初から長時間勉強したり、休んでいた期間の学習をすべて取り戻そうとしたりする必要はありません。

子どもの状態によっては、すぐに取り組まないほうがよい場合もあります。

大切なのは、勉強を再開すること自体が新たな負担にならないようにすることです。

おすすめの取り組みの例

学校

②小さな変化を認める

子どもが少しでも勉強に取り組めたときは、結果や量だけで判断しないことも大切です。

例えば、教材を開いた、問題を一つ解いた、自分から勉強について話したといった変化も、本人にとっては一歩かもしれません。

ただし、毎回大げさに褒めることが、かえってプレッシャーになる子どももいます。本人の反応を見ながら、自然に受け止めるとよいでしょう。

4.親が避けたい声かけと、言い換えの例

心配しているからこそ、つい強い言葉が出てしまうこともあります。

言い方を少し変えるだけでも、親子で話し合うきっかけになる場合があります。

避けたい声かけ言い換えの例
「いつまで勉強しないの?」「勉強のことで困っていることはある?」
「みんなは勉強しているよ」「自分のペースでできそうなことがあるか、一緒に考えてみようか」
「今やらないと将来困るよ」「将来のことで心配なことがあったら、一緒に調べよう」
「少しぐらい勉強できるでしょう」「今は勉強するのが難しい感じかな?」

もちろん、すべての子どもに同じ声かけが合うわけではありません。

言い換えたとしても、本人が話したくないときは無理に会話を続けず、距離を置くことも大切です。

また、親がいつも落ち着いて対応できるとは限りません。

心配や疲れから感情的になってしまうこともあるでしょう。

うまく対応できなかったときも、自分を責めすぎず、次にできることを考えていきましょう。

5.勉強の遅れや進学が心配なときは?

保護者にとって、勉強の遅れが将来の進路に影響しないかという不安は大きいものです。

特に中学生の場合、高校受験を考えると、今の学習状況が気になることもあるでしょう。

高校には全日制・定時制・通信制などの選択肢があります。不登校でも高校に進学できるのか、どのような進路があるのかについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

そのようなときは、家庭だけで抱え込まず、学校の先生や教育相談窓口などに相談し、今後の学習や進路について情報を集めてみる方法があります。

高校には全日制・定時制・通信制などの選択肢があり、入学者選抜の方法や出願条件は学校によって異なります。

不登校の経験がある場合も、希望する学校の募集要項などで具体的な条件を確認することが大切です。

欠席日数や内申点、調査書が高校受験にどう影響するのか不安な方は、不登校と高校受験の関係についても確認しておきましょう。

また、学校以外の場所で行った学習が、出席扱いや成績の評価にどのように関係するかについても、状況や制度によって異なります。

自宅学習やフリースクールでの学習が出席扱いになる条件については、不登校でも出席扱いになる制度の記事で詳しく紹介しています。

必要な場合は、在籍校や教育委員会に確認してみましょう。

将来のことを考えるのは大切ですが、今すぐにすべてを決める必要はありません。

本人の状態を大切にしながら、必要な情報を少しずつ集めていくことができます。

6.まとめ|子どもの状態に合わせて、学び方を考えていこう

不登校の子どもが勉強しないとき、保護者は学習の遅れや将来の進路について不安を感じることがあります。

しかし、勉強に取り組めない理由は子どもによって異なります。

心や体を休めることが必要な場合もあれば、勉強の遅れへの不安から、何をすればよいのか分からなくなっている場合もあります。

まずは子どもの状態を見ながら、勉強を急がせるのではなく、本人の気持ちを確認し、必要に応じて学校や相談機関の力も借りていきましょう。

学び方は一つではありません。

今すぐ勉強が進まなくても、本人の状態や希望に合わせて、これからの学習や進路を考えていくことはできます。

保護者だけで答えを出そうとせず、子どもに合った方法を少しずつ探していきましょう。

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参考・出典

  • 文部科学省:不登校児童生徒への支援に関する情報
  • お住まいの自治体・教育委員会:教育相談や教育支援センターに関する情報

※制度や支援内容は変更される場合があります。最新の情報については、文部科学省、各自治体、学校・教育委員会等の公式情報をご確認ください。