不登校でも出席扱いになる?自宅学習やフリースクールの制度を解説

不登校の子どもが学校に通えない日が続くと、「欠席日数が増えてしまうのでは」「自宅で勉強していても出席扱いになるの?」と不安に感じる保護者もいるのではないでしょうか。

実は一定の条件を満たせば、自宅でのオンライン学習やフリースクールなどでの活動が出席扱いになる制度があります。

この記事では、出席扱いになる条件や成績・進学への影響、学校への相談方法についてわかりやすく解説します。

1.不登校でも出席扱いになる制度とは?

不登校の子どもが学校に通えない場合でも、一定の条件を満たせば学校以外での学習や支援を学校の出席として扱える制度があります。

文部科学省より

主な対象となる活動は次の2つです。

豆電球

出席扱いにするかどうかは子どもの状況や学習内容、学校との連携状況などを踏まえて判断されます。

自宅で勉強している場合やフリースクールに通っている場合でも、自動的に出席扱いになるわけではありません。

2.自宅でのオンライン学習が出席扱いになる条件

学校に通うことが難しくても、自宅で学習を続けている子どもはいます。

文部科学省より

教材を使って勉強していれば、必ず出席扱いになるというわけではありません。

主な要件として、次のような点が挙げられています。

①学校と保護者が連携していること

子どもの学習状況や生活の様子について学校と保護者が情報を共有し、協力して支援することが求められます。

②計画的な学習に取り組んでいること

子どもの学年や理解度に応じた学習計画があり、継続的に取り組めることが大切です。

③定期的・継続的な対面指導が行われること

訪問などによる対面指導を通じて、学習面や自立に向けた支援が適切に行われることが前提となります。

④学校が学習状況を把握していること

学習内容や取り組みの状況について、学校が十分に把握できる必要があります。

学習記録や教材の進捗状況などが確認材料になる場合もあります。

自宅での学習を出席扱いとする制度は、基本的に学校外の公的機関や民間施設で相談・指導を受けることが難しい場合を想定しています。

具体的な条件や運用については在籍する学校や教育委員会に確認しましょう。

3.フリースクールに通う場合も出席扱いになる?

学校以外の居場所としてフリースクールなどの民間施設を利用する方法もあります。

不登校の子どもが学校外の施設で相談・指導を受けている場合も、一定の要件を満たせば指導要録上の出席扱いになることがあります。

判断にあたっては、主に次のような点が考慮されます。

  • 保護者と学校の間に十分な連携・協力関係があること
  • 施設での支援が子どもの社会的な自立を目指したものであること
  • 子どもに適切な相談・指導が行われていること
  • 学校や教育委員会が施設での支援内容を確認できること

民間施設であれば,どこでも出席扱いになるわけではありません。

利用を検討しているフリースクールがある場合は、施設側に出席扱いの実績や学校との連携方法を確認し、在籍校にも相談しておくとよいでしょう。

施設を利用すること自体が目的ではありません。

子どもの気持ちや状態に合った場所を選び、無理なく過ごせる環境を整えることも大切です。

4.出席扱いになると成績や進学に影響する?

出席扱いになることで学校に通えない期間の学習状況を学校が把握し、学習の成果を評価に反映できる場合もあります。

ただし、出席扱いと成績評価は同じものではありません。

出席扱いになったからといって、すべての教科で成績がつくとは限らず、評価の方法は学習内容や学校の判断によって異なります。

進学への影響が気になる場合は、次の点について学校に確認しておくと安心です。

特に高校進学を控えている場合は、早めに担任や進路担当の先生に相談しておくことをおすすめします。

出席扱いの制度は欠席した日がすべて出席に変わる制度ではありません。

また,進学先の選考方法も学校によって異なるため個別に確認することが大切です。

5.出席扱いについて学校に相談する方法

制度を利用できるか確認したい場合は、まず在籍している学校に相談しましょう。

相談するときは次のような順番で進めるとスムーズです。


STEP

担任の先生に相談する

現在の子どもの状況や家庭での学習の様子を伝え、出席扱いの制度を利用できるか相談します。

学校に行けない状態が続いている場合でも、無理に登校を求めるのではなく、子どもに合った学習方法や支援について話し合うことが大切です。


STEP

利用したい学習方法や施設を伝える

自宅でオンライン教材を使いたい場合や、フリースクールなどの施設を利用したい場合は、具体的な方法を伝えましょう。

すでに利用している教材や施設がある場合は、学習内容や活動状況がわかる資料を用意しておくと相談しやすくなります。


STEP

必要な条件や手続きを確認する

出席扱いの判断に必要な条件や学習記録の提出方法、学校との連絡頻度などを確認します。

学校だけで判断が難しい場合には、教育委員会への相談が必要になることもあります。


STEP

子どもの負担にならない方法を考える

制度の利用を急ぐあまり、学習や面談が子どもの負担になってしまっては本末転倒です。

子どもの体調や気持ちを尊重しながら、家庭と学校で無理のない支援方法を考えていきましょう。

6.出席扱いを検討するときの注意点

制度の利用を考える際には、いくつか知っておきたいことがあります。

必ず出席扱いになるわけではない

制度には一定の要件があり、個々の状況を踏まえて学校長が判断します。

利用している教材や施設が同じでも、必ず認められるとは限りません。

家

出席扱いと成績評価は別のもの

出席扱いになっても、学習の成果が必ず成績に反映されるわけではありません。

評価方法については学校に確認しましょう。

学校

学校との連携が必要になる

学習状況の報告や面談など、学校との情報共有が求められる場合があります。

具体的な方法や頻度については、事前に相談しておくと安心です。

制度の利用だけを目標にしない

出席扱いは子どもの学習や自立を支えるための仕組みです。

出席日数だけにとらわれず、子どもが安心して学べる環境や、将来に向けた選択肢を広げることも大切にしましょう。

7.まとめ|まずは学校に相談してみよう

不登校の子どもが自宅で学習したり、フリースクールなどの学校外の施設で支援を受けたりしている場合、一定の条件を満たせば出席扱いになる制度があります。

ただし、利用するためには学校との連携や学習状況の確認などが必要であり、すべてのケースで認められるわけではありません。

「学校に通えていないから、勉強しても意味がない」と考える必要はありません。

学校以外の場所で学ぶことも子どもの成長や将来につながる大切な取り組みです。

まずは担任の先生に相談し、子どもの状況に合った方法を一緒に考えてみましょう。

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参考・出典

  • 文部科学省「不登校児童生徒の出席扱い・成績評価について(保護者等向け)」
  • 文部科学省「自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の出欠の取扱いについて」
  • 文部科学省「学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の出欠の取扱いについて」

※制度や支援内容は変更される場合があります。最新の情報については、文部科学省、各自治体、学校・教育委員会等の公式情報をご確認ください。