不登校になった子どもと過ごしてわかったこと|保護者インタビュー
子どもが学校に行けなくなったとき「これからどうしたらいいのだろう」「同じような家庭では、どのように過ごしているのだろう」と悩む保護者は少なくありません。
不登校への向き合い方や子どもの変化は、家庭によってさまざまです。
そこで今回は、実際に子どもの不登校を経験した保護者にお話を伺いました。
不登校になった当初の気持ちや家庭での過ごし方、子どもの変化、周囲から受けた支援など、実体験を通してお話しいただきます。
今、悩んでいる保護者の方が「自分だけではない」と感じられるきっかけになれば幸いです。

1.子どもが学校に行けなくなったとき、最初に感じたこと
最初は、「少し疲れているのかな」「今日は休めば明日は行けるかな」と考えていました。
それまで学校に行くことが当たり前だったため、最初から「不登校になるかもしれない」と考えていたわけではありません。
休む日が続くにつれて、少しずつ不安が大きくなっていきました。
「このままで大丈夫なのだろうか」「勉強が遅れてしまわないだろうか」と、先のことばかり考えてしまう時期もありました。
2.当時、家庭ではどんな状況でしたか?
学校を休むことについて親子で何度も話をしました。
「今日は行けそう?」と聞いたり「少しだけでも行ってみたら?」と声をかけたりすることもありました。
しかし声をかければかけるほど、子どもの表情がつらそうになることもありました。
親としては心配しているだけでも、子どもにとってはプレッシャーになっていたのかもしれません。
そのことに気づくまでには少し時間がかかりました。

3.最初はどのような対応をしていましたか?
最初はできるだけ学校に戻れるようにすることを考えていました。
学校との連絡を取りながら、登校できそうな日を考えたり、短時間だけ学校に行く方法を相談したりしました。
一方で、子どもの様子を見ながら「今は休むことも必要なのかもしれない」と考えるようにもなりました。
学校に行くことだけを目標にするのではなく、まずは子どもの状態を知ることが大切なのだと少しずつ考え方が変わっていきました。
4.「無理をさせない方がいい」と感じたきっかけ
学校の話をするだけで、子どもの様子が明らかに変わることがありました。
それを見て「行かせなければ」という気持ちだけで動くのではなく、今の子どもが何に困っているのかを考える必要があると思いました。
もちろん、すぐに気持ちを切り替えられたわけではありません。
親としては「このまま休み続けたらどうなるのだろう」という不安もありました。
それでも、子どもの状態を見ながら1つずつできることを探していくことにしました。

5.学校や相談機関には相談しましたか?
学校の先生と連絡を取りながら、子どもの状況について相談しました。
必要に応じて教育相談などの支援についても情報を集めました。
不登校については学校だけでなく、教育委員会の相談窓口や教育支援センター、医療機関、フリースクールなど、さまざまな相談先があります。
すべての家庭に同じ支援が合うとは限らないため、子どもの状態や家庭の状況に合わせて無理のない範囲で相談先を探すことが大切だと感じました。
6.支援は利用してよかったですか?
実際に相談してみて、「こういう方法もあるんだ」と知ることができたことは大きかったです。
不登校になると、親も子どもも家庭の中だけで悩みを抱えてしまうことがあります。
誰かに話を聞いてもらうだけでも気持ちが少し軽くなることがあります。
また、学校に戻ることだけではなく、フリースクールや教育支援センター、オンラインでの学習など、さまざまな選択肢があることを知ることで、将来について考える余裕も少しずつ生まれました。

7.子どもとの関わり方で変えたこと
一番大きかったのは「学校に行くかどうか」だけを毎日の中心にしないようにしたことです。
以前は朝になると「今日は学校どうする?」と聞くことが多くありました。
しかし、学校の話ばかりになると子どもにとっても負担になってしまいます。
そこで学校とは関係のない話をしたり、一緒に食事をしたり、普段通りの時間を過ごすことも意識するようになりました。
すぐに状況が変わったわけではありませんが、親子で少しずつ落ち着いて過ごせる時間が増えていきました。
8.1番つらかった時期は?
先が見えなかった時期が1番つらかったです。
「いつまで続くんだろう」「高校やその先はどうなるんだろう」と考えてしまい、不安になることもありました。
周囲の子どもたちが普通に学校へ通っている姿を見ると、焦ってしまうこともありました。
今振り返ると、子どものことだけでなく、親自身もかなり疲れていたのだと思います。

9.少し状況が変わったきっかけ
状況が変わったきっかけの1つは「学校に戻ることだけが答えではない」と知ったことでした。
もちろん学校に戻ることが子どもにとって良い場合もあります。
一方で別の場所で学んだり、自分に合ったペースで過ごしたりすることが合う子どももいます。
進路についても、全日制高校だけではなく、定時制高校や通信制高校など、さまざまな選択肢があります。
選択肢が1つではないと知ることで、親子ともに少し気持ちが楽になりました。
10.今、振り返って当時の自分に伝えたいこと
当時は「何とかしなければ」と焦っていました。
今振り返ると、もっと子どもの様子を見ながら考えてもよかったのだと思います。
不登校になったからといってすぐに将来が決まってしまうわけではありません。
子どもの状態も家庭の状況もそれぞれ違います。
だからこそ「他の家庭ではこうだったから、うちも同じようにしなければ」と考えすぎなくてもいいのだと思います。
困ったときには学校や相談機関など、周囲の力を借りながらその家庭に合った方法を探していくことが大切なのだと感じています。

11.不登校に悩む保護者へ
子どもが学校に行けなくなると、親もさまざまな不安を抱えることになります。
「このままでいいのかな」「何かしてあげなければいけないのかな」と悩むこともあるでしょう。
不登校への対応に1つの正解があるわけではありません。
まずは子どもの様子を見ながら、必要に応じて学校や相談機関などに相談してみることも1つの方法です。
親自身が一人で抱え込まないことも大切です。
この記事が同じように悩んでいるご家庭がこれからを考えるきっかけになれば幸いです。
12.まとめ
今回は不登校を経験したご家庭へのインタビューを通して、学校に行けなくなった当時のことや、親子の関わり方、支援について紹介しました。
不登校になるまでの経緯や、その後の過ごし方は家庭によって異なります。
大切なのは周囲と比べて焦るのではなく、子どもの状態や家庭の状況に合わせてその時にできることを考えていくことです。
学校への登校だけを目標にするのではなく、相談機関や居場所、学習方法、進路など、さまざまな選択肢を知っておくことも、これからを考える上で役立ちます。

OYAKOPORTでは、これからも不登校や子育て、進路、支援などについてさまざまな情報を紹介していきます。
※この記事は、実際のインタビュー内容をもとに掲載することを想定した構成です。個人が特定されないよう、一部の情報を変更して掲載する場合があります。


